[現在位置] HOME>> NEWS&TOPICS >> 『第18回飯高壇林コンサート』(10月13日)盛大に開催される!

『第18回飯高壇林コンサート』(10月13日)盛大に開催される!

10月13日に行われました、シニアグランプリのジョイント企画『第18回飯高壇林コンサート』の様子をご報告いたします。
第18回飯高壇林コンサート
飯高壇林寺講堂に設けられたステージを前に満席の観客
秋10月というのに夏の残滓が消えず、夏日が続くなか、10月13日は打って変わってまさに秋日和という天候に恵まれた。江戸時代、徳川幕府の出城として建設された城趾に、日蓮の誓願(「我れ日本の柱とならむ、我れ日本の眼目とならむ、我れ日本の大船にならむ」)に基づいて建立された由緒ある寺院で、大学発祥の地であり、深緑に包まれた霊験あらたかと言える環境に包まれ、文化的イベントを開催するにふさわしい場所です。『飯高壇林(いいだかだんりん)コンサート』は今回で18回の歴史を持つ、千葉県匝瑳(そうさ)市を挙げての代表的イベントとなっています。
この日を迎えるために、飯高壇林コンサート実行委員会のスタッフが総出となって10月6日の駐車場の草刈り・会場の清掃をはじめとする事前準備を皮切りに、数々の準備・リハーサルを重ね万全を期して当日を迎えたものです。駐車場の整備、会場の観客席もすべてスタッフによる手作り、地場以外の人には迷路となりかねない会場への誘導要員にも抜かりはありません。
午前10時を回った頃、バイオリン、リコーダー、チェロ、コントラバス……出演者のリハーサルが始まった。澄み切った晴朗な空気のなか、コンサートマスターの指揮のもと、音色がまとまって行く。音声・照明等、舞台演出調整にも余念がない。11時過ぎ、観客が入り始める。小さな子供を連れた家族、お年寄り夫婦、中学生……三々五々、多種多様な人々が集まってくる。
午後1時過ぎ、開会セレモニーが始められる。実行委員長の挨拶に続き、市長挨拶。飯高壇林コンサートが始まって以来、多くの人々の思いが繋がってバトンリレーされてきた、ひじょうに大切なイベントだと認識されていることがよくわかる。
挨拶に立つジョン・チャヌ先生
ジョン先生、そしてアントニーン・キューネル指揮のもと、ベルカント室内管弦楽団の皆さん
第1部開演、[A.ヴィヴァルディ]2本のトランペットのための協奏曲ハ長調RV.537の高らかな響きで奏でるトランペット楽曲に始まり、リコーダーの第一人者村山直子さんとベルカント室内管弦楽団によるリコーダー協奏曲に、観客は酔いしれた。続いて、遠藤優子さんによるソプラノ[グルック生誕300年]に題材を選んだ『オルフェオの愛』、続いて[〜歌劇における愛〜]と題して、A.モーツァルトの憧れ『フィガロの結婚』より、G.ロッシーニの愛『セビリアの理髪師』を熱唱。オペラを堪能した。
熱心に聴きいる観客
演奏に熱が入るステージ
第2部は、アイネクライネナハトムジーク弦楽のためのセレナード長調KV.525から選曲された楽曲を愉しむ。
万雷の拍手喝采の歓迎を受け、ジョン・チャヌ先生の登場となる。歴史あるこのコンサートで数々の主演を務めた実績から多くのファンを抱えていることがよくわかる。得意のMCを繰り広げ、聴衆の心を瞬時のうちに掴んでしまう。今回のテーマは、ヴィヴァルディ『四季』のうちからの選曲。
今回のテーマは、ヴィヴァルディ『四季』のうちからの選曲。
「『四季』は何回か聴いた方もおられるでしょうが、実はこの楽曲はソネット形式の詩をふんで作曲されたものです。演奏する前に詩を朗読します。そのあとに演奏しますから、詩の世界を心に描きながら楽想を広げてください。いままでと違った世界が広がるはずです」
と解説してから、『春』の演奏に入る。さんさんと降り注ぐ陽光のもと、ゆったりと広がるのどかな田園風景に人々の物語が浮かんでくるようだ。
続いて2曲目は、『夏』。今年の異常ともいえる過酷な夏の情景をまさに音曲に仕立てたような苛烈極まる人々を責めさいなみ、追い立てるような激しさ! 観客もその世界に引きずり込まれている。
割れんばかりの拍手と「ブラボー」「ブラボー」の、連呼。これで終演を予定していたジョン・チャヌも、笑顔でアンコールに応える。コンサートマスターと2、3打ち合せをし、先ほどの『夏』のピーク曲調の再現とした。バイオリンを置いても拍手は鳴り止むことはなかった。
アンコールに応えるジョン先生たち
佳境に入るジョン先生
感謝の花束が贈呈された
小学生から花束を贈呈され、笑顔のうちに壇上を後にした。
ステージでは、遠藤優子さんの先導のうちに観客と一緒に合唱。いまの季節にぴったりの『里の秋』を大声で歌い、続いて遠藤さんの独唱に満足のうちに終演を迎えた。
コンサートの幕が下りる頃、山の上にある会場は秋の夕空に包まれはじめ、肌寒さを感じる陽気になった。観客数は1,200人以上、と発表された。後ろの追加席まで満杯の盛況である。観客の一人ひとりに満足の笑顔がある。足取りも軽い。きっと明日からの元気の元になったことでしょう。
第18回飯高壇林コンサートは、大成功のうちに無事終えることができた。縁の下でマネジメントを協力してきたシニアグランプリの理事・小菅の顔も満足げだ。出演者の皆さん、そして実行委員会のスタッフ、ボランティアで参加された地元の協力者の方々、大変お疲れさまでした。有り難うございました。